« 18年振りに双子の娘達とご対面 | トップページ

ikaw ba si Kriss?(あなたがクリスさんですか?)

私の双子の娘の一人、クリスが我が家に突然訪ねて来たのは昨年の10月頃。

その時も妻はフィリピンに帰省中で、私が会社へ出勤した時間だったらしい。

私がいつもの様に残業が終り帰宅した時、

玄関のポスト受けにメモが挟まっているのを見た。

何と私の戸籍謄本であり、娘の名前を大きく丸で囲んで下の欄外には

小学校に入りたての子供が書いた様な文字が並んでいた。

『パパ、クリスです。今、日本に来て東京に住んでいます。連絡ちょうだい。

東京都〇〇〇区△△△ 電話番号XXXXXX』と書かれていた。

突然の事で頭がパニックに陥った。

双子の娘マリアンとクリスは前妻との間に出来た子供達

彼女達が2歳の時に前妻と協議離婚後一度も会っていなかった。

もちろん娘達の事は18年間いつも気にしていた。

私は新しい家庭の為にも彼女たちを忘れ様としたが、

毎年娘達の誕生日が近づくと胸が痛くなり、彼女たちの安否を気にしていた。

私の心の中では2才当時の面影しかない娘達。

その娘の一人クリスが来日して、戸籍謄本を片手に私を訪ねて来た。

頭がパニックまま、彼女たちと過ごしたフィリピンでの短い日々を思い出していた。

メモに書いてあった電話番号に電話をしてみた。

私:『hello、ikaw ba si Kriss?ako si 〇〇〇.

(もしもし、あなたがクリスさんですか?私は〇〇〇です。)』

娘:『Papa!!!ako si Kriss!!!(パパ!!!私クリスです。)』

娘との始めての会話であり、

その声はいつの間にか泣き声に変わっていた。

娘:『totoo bang papako?!gusto kong makita papa.

(本当にパパなの、会いたいよ・・・)』

私は辛い思いをさせた娘に何度も何度も電話で謝っていた。

その週の日曜日、

早速車を飛ばして娘の住む東京のアパートに行き18年振りの再会。

私の中ではいつも2歳の娘が、突然20歳の美女と成って

私の目の前に居る事に驚きを隠せなかった。

娘の話によると、彼女達が12歳の時、

長男と次男の父親が住むスペインへ兄さん二人と移住し

そこで学校に行き、仕事もしていたとの事。

更に私を驚かせたのは、

双子の娘は日本国籍のままビザの延長も無しに12年間フィリピンに居住し、

その後スペインでも8年間オーバーステイ(不法滞在)をしていた事だった。

幼かった彼女達が入管手続きを知る訳も無いし、

フィリピンに於いては前妻がビザの手続きを怠っていた事に怒りさえ覚えた。

私を驚かせる娘の話は更に続く、

娘達が10歳の時彼女達の母親はATMでお金を下ろして来ると言って出掛け

2年間消息不明。

再び娘達の前に現れた時、母親は妊娠していた。

その事を聞いて私は絶句した。呆れもした。

2年間の私の娘達への育児放棄。

離婚する時双子の娘達の事で悩んだ。

それでも浪費癖の有る前妻に我慢できず離婚。

私のささやかな夢が、子供達と楽しく暮らす夢が壊れてしまった。

« 18年振りに双子の娘達とご対面 | トップページ

日記・エッセイ・コラム」カテゴリの記事